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黒衣森で生きる




タイトルはサブクエスト「イシュガルドで生きる」のオマージュから。クルザス中央高地に足を踏み入れて、何気なくクエストを受けてみたお方も多いことでしょう。このサブクエストは、新生時代、まだ見ぬイシュガルドの文化を知らしめる内容のクエストでした。

「ドラゴン族と戦い、命を落とした者は英雄である。」

このクエストは、ドラゴンヘッドに行かせた新人の部下が戻らない。あたりは吹雪いているから、帰ってこれないのかもしれない。探してほしいというものです。この部下は、実はドラゴンヘッドへ行く途中のワイルドダイルに食べられており、その腹から彼の遺品が出てきます。FF12のHモブの腹から指輪が出てきたのをぼんやりと思いだしてしまいました。そして、ワニの腹の中から出てきた部下の指輪を持ちかえって報告する光の戦士。部下の捜索を依頼した騎士は、ひどく落胆します。そして「この指輪を、彼の父親に渡してほしい。そして『ドラゴン族と勇敢に戦って死んだ』と伝えてくるのだ。決して、間違えてはならない。」と、伝言を頼むのです。冒険者は、彼の父親に「彼はドラゴン族と勇敢に戦って死んだ」と報告します。遺品を受け取り報告を聞いた父親は、息子を誇りに思いつつ、「親より先に死ぬとは、親不孝者だ」と涙を流して悲しむのでした。

イシュガルドでは、ドラゴン族と戦って死ぬことを「大変名誉なことである」と考えます。しかし、それ以外の要因で死ぬことは「恥」でしかありません。もし、あの父親が息子はワニに殺されたと知ってしまったら、より嘆き悲しんだことでしょう。だから騎士は冒険者に「彼は勇敢にドラゴン族と戦って死んだ」と、嘘を伝えるように頼んだのです。

ドラゴンヘッドの建物内に、ある老婆がいます。老婆の息子は、吹雪の中帰ることもできず、悪魔の胃袋に迷いこみ、そこにいる妖異に殺されてしまいます。老婆は息子の遺品の回収を願いますが、そのような死に方をしてしまった者は「愚か者」であると、聞き入れてもらえないまま……。後に、クエストで冒険者がこの遺品を回収するのです。ちなみに、オルシュファンの部下のコランティオから受けられるサブクエストに「ジャック・オ・ウィスプ」(?)を倒すものがあります。この鬼火は、吹雪の中を歩く騎士をキャンプの篝火だと思わせ、そのまま悪魔の胃袋まで誘導してしまうもの。あの老婆の息子も、キャンプの篝火に向かって歩いていたら悪魔の胃袋まで誘導されてしまったのでしょうね。しかし、それは愚か者だと指をさされ、帰りたかったであろうに、遺品すら回収してもらえなかったのです。冒険者が届けてよかったです。これがイシュガルドで生きるということ。


今回は、黒衣森で生きるクァールクロウたちのお話です。クァールクロウの一味、そしてシェーダー族のレッドベリーの一味……彼らは、密猟して動物の皮を売り、盗品で生計を立てています。この南部森林に拠点を構えているのはこの2派ですが、黒衣森には彼らだけではなく、もっと他にも盗賊として生きている人たちがいます。例えば、弓術士クエストに登場する「パワ・ムジューク」はムーンキーパーの盗賊で、狩りが得意であるミコッテ族の長所を生かし、主に密猟で生計を立てています。(実際、トラバサミで獲物を捕まえています。)クァールクロウの一派もそうでしょう。あとで記載していきますが、彼女らの拠点には動物の皮が干してあります。レッドベリーは、もともとあったバウバリー村を強襲して乗っ取ってしまいました。クォーリーミルには、そのバウバリー村から逃げ延びた村民が暮らしていて、いつか村が取り戻されることを願っています。さて、この南部森林で暮らしているクァールクロウたちムーンキーパー、そしてレッドベリーたちシェーダー族。この2つの共通点は、どちらもグリダニアからあぶれた者ということです。

森都グリダニアは、排他的な国です。グリダニアからスタートしたお方はなんとな~く知っているかもしれませんが、「びじねすのにおいがする!」ウルダハ、人手が足りないウェルカムウェルカムなリムサ・ロミンサに比べると、グリダニアはひどく排他的に映ることでしょう。イシュガルドと、どっこいどっこいな気がします。実際、「お前のような素性のわからないものに都市をうろうろされたくないから、教えてやろう……」みたいな態度でチュートリアルが始まります。カルテノーから5年、復興に冒険者の力を借りるようになるまでは、もっと排他的だったそうです。現在のグリダニアの冒険者ギルドの顔役のミューヌから、グリダニアの話と、その水車に貢献したフィガガ大水車の話を聞くことができます。フィガガ親子はグリダニアにやってきた移民でした。ミューヌ曰く、当時のグリダニアはもっと排他的でした。しかし、水車番であったミューヌの祖父がフィガガ親子をかくまったのです。グリダニアにおいて水車番は、社会的な権力があったため、移民のフィガガ親子をよく思わない人たちを黙らせたようなものでしょう。そうしてフィガガ親子は、恩のあるミューヌの祖父らのために、新しい水車の設計、そして建設に励みます。しかし、フィガガ親子は、ふたりとも流行病で亡くなってしまいました。それからのミューヌについては、レタークエストをやってみてくださいね。

と、いうことでグリダニアはかなり排他的な国なんですね。そもそもグリダニアが「精霊に住まわせてもらっている」立場であるため、よそ者に対して恐怖を覚えるのは仕方がないのかもしれません。よそ者が森を燃やしちゃったドン!ってしたら、とばっちりで精霊の怒りを買いかねませんから……。ちなみに、羊がいないのは「羊が樹の根をかじって精霊を怒らせると困るから」です。羊年のお正月でしたね……。もちろん都市に馴染んでいるムーンキーパーやシェーダー、よそ者もいるのです。冒険者になり、双蛇党員として働いている人たちも、グリダニアの1市民として生きている人たちもいます。アラミゴ難民でも、精霊の許しを得て森で定住した人もいます。ですが、都市に馴染めなかったもの、精霊に拒まれたものがいるのも、また事実なのです。ウルダハに馴染めなかったアラミゴ人たちが行きついたのがリトルアラミゴだったように、彼らムーンキーパーやシェーダーが行きついたのは黒衣森なのでしょう。

グリダニアのサブクエストで、ぞわっとするものがありまして。キノコだったかリスだったかを倒してこいという内容なのですが、「このくらいの仕事もこなせないなら、都市ではやっていけない。都市で居場所がなくなった冒険者はどうなるのかって?いつか分かるさ」みたいなことを言うのです。グリダニアの都市で仕事や居場所を見つけられなかったら、盗賊になるしかないのです。幼い妹を喜ばせたい一心で妹の大好きなカモミールの種を盗んだエメリンの兄が、家族から追い出されて盗賊になってしまったように。

前置きというか、お話が長くなってしまいましたが……。黒衣森で盗賊になってでも生きる彼女たちの生活を、ちょっとだけ見てみようと思います。


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備蓄です。かごに入っているのは、緑の細長い作物です。おそらく……マメ科だと思います。もしこれがマメであるなら、中央森林で「バッファロービーン」が採取できるので、辻褄が合うと思います。もうひとつには……砂のような、細かい何かが入っています。とても食物には見えないのですが……これは何でしょう?


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干してあるのは、おそらくリンゴと……たまねぎ?オレンジ?リンゴに関しては、同じ南部森林にリンゴ農園があります。冒険者が女の子だと求婚されるやつです。シュラウドアップル(未実装)が、親しまれているようですね。甘酸っぱい、初恋の味だそうです。ちなみに、ベイビーオポオポの好物でもあります。

白いのは……にんにく……?何かの球根……?にんにくなら、もっと特徴的な形をしているかな?それなら、南部森林で採取できるボタンマッシュルーム?ボタンマッシュルームは、ムーンキーパーのミコッテ風森の幸串焼きの材料でもあります。まるまるとしたキノコなのかな……?見つかる食糧らしきものはこれだけでした。レッドベリーは籠城している砦に、野菜と果物がたっぷり入っている荷車?があったりします。カメのご飯なのかな……?あの砦が奪還されたら、また様子を見に行ってみたいと思います。


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動物の皮が干してあります。茶色の皮と、青い毛皮。この青地に黒い模様、見覚えがありませんか?特別なアイテムを使って弱体化させることを知らずに、サブクエをして……この青い毛皮の動物にボコボコにされた覚えがあります。忘れようにも忘れられません。何度も死にそうになっては再チャレンジした覚えがあります。特性シチューがないぞ!って探していたら、特別なアイテム欄にあったんですよねw


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そんな青い毛皮の獣はこちら。アンテロープです。角がないからメスかな?クァールクロウ一味が住んでいる朽葉の吹きだまりには、大量のトラバサミがしかけられています。また、アンテロープを密猟者から守るクエストもあったはず。アイテムにはアンテロ―プの皮は実装されていないのですが、エオルゼアの世界の中では使われているようですね。彼らは密猟したアンテロープの皮を売って、あるいは盗品を奪って、この黒衣森で生きているのかもしれませんね。テントはちょっと小奇麗なんですが、机とか見張り台とか、ぼろぼろなんです。彼女たちの生活の質を思い起こさせて、少し悲しくなります。黒衣森で生きるより、リムサロミンサやウルダハに行ったらもっと違った道があったのかも……そう思うのですが、このクァールクロウ、一度入ったら抜けられないのですよ。この一味を抜けようとするものには、死が待っているのです。盗賊になった姉と、姉の計らいで商人として生きているミコッテ姉妹。冒険者によって、ようやく再会できた2人は新しい場所でやり直そうとするのですが、そこにはクァールクロウの仲間がいて……。これもレタークエストで語られるので、ぜひやってみてくださいね。


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サウスシュラウド・ランディング。ここでは、クァールクロウの一部のミコッテが暮らしているようです。鬼哭隊が追い散らしにくるそうですが、いつの間にか戻ってきていたちごっこになるそうです。余談ですが、ここにはヤビ(ヤピ?)という、一回り大きいミコッテがFATEで出てきます。それで、ここだけ簡素なベッドがあるんですよね。ぼろぼろのベッドです。そこにひとりミコッテが横たわっているのですよね。そしてもうひとりが、その横にあるベッドに腰掛けて見守っているように見えます。よくよく見ていると、ポーチャーの巡回ルートに入っているのか、ちょいちょい寝ているミコッテの前に立つんですよね。もしかしたら、この寝ているミコッテは怪我人で心配しているのかな……?それとも、交代だから早く起きろと……?

ただの盗賊だと思われがちですが、彼女らにも事情があるのです。病気の弟のために、高額な薬代を稼ぐために密猟に手を出した姉ミコッテ。自分の手は血で汚れてしまったが、妹には真っすぐに育ってほしい……と、密猟で得たお金で、病気の母と妹の暮らしを影から支えていた姉ミコッテ。色々な事情がある中で、それでも黒衣森で生きようとする人たちのお話でした。



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コメント

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読み入ってしまいました。
サブクエってこんなに奥深いものなんですね。

ほんまにひよこ

長めな考察おつかれさまです!

グリダニアの風習で、精霊が決めた以外の争いや狩りを行うと『穢れ』がついてしまい、精霊に『鬼』とされて森を出られずに永遠に彷徨い続けるという物があるそうです。

長く精霊との守り守られの関係が続いていたので、ルールを乱してしまう外からの要素は邪魔だったのでしょうね。帝国に脅威を感じた精霊がグリダニアの民に対して争いを許容する姿勢になり、ようやく冒険者や他国の力を受け入れてきたそうですが・・・根付いた文化は簡単にはかわらないようです。

ソッフィ

Re: タイトルなし
>>

コメントありがとうございます!何気ないサブクエのひとつひとつにも、物語があって面白いのですよね。イシュガルドの地を知らない私にとっては、あの「イシュガルドで生きる」のサブクエは非常に衝撃的なものでした……。

最近になって思うのですが、クエストの最初にちりばめられた伏線が後のクエストで回収されることが多くなっているような気がします!けっこう面白いですよー!

ソッフィ

Re: タイトルなし
ほんまにひよこ様>>

ありがとうございます!!気合い入れて書いた考察です!ぜひぜひ、ご堪能くださいませ!!

たしか、旧14クエストのお話でしたっけ!?私も動画でしか拝見したことがないのですが……ダンストンさんのお話が出ていたような気がします。中央森林に、同じ名前の見張り台のようなところがあるのですよね……。新生グリダニアスタートのメインクエストにもありましたが、御霊祭でしたっけ……モノアの仮面をつけていった覚えがあります。あれは元々は穢れを払うためのものだったのか……!

良くも悪くも、精霊と森によってグリダニアの民は「生かされている」のでありますから、森の調和から大きく外れるものは見過ごしてはおけないのでしょうね。よくよく考えれば、精霊は帝国を全力で追い返せばいいのに……!w 根づいた文化は未だ変わらず……相も変わらず、槍術士ギルド前では「これだからシェーダーは……」を見かけてしまいます。しかし、サブクエをしていると「型破り」な人をグリダニアでも見るようになりました。グリダニアも、これから少しずつ変わっていくのかな……と前向きな気持ちを込めて……

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ソッフィ

Yojimbo在住のメイン占星術師。シャーレアンが待ち遠しい。英検3級。


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